glaz
以前「TSUTAYA」のような業態のパイオニアを目指して仕事をしたいと書いたけど、当然ながらそういった自分にとって大なり小なり影響を受けている先達は数え上げればきりがない。
福岡には恐ろしく先鋭的な存在のペットショップがあって、ここのお店も何か自分がショップの企画を考えるとき必ず思い出す存在。外面的なデザインもさることながら、かつて百貨店の屋上でしか目にされなかったペットショップを堂々ファッションビルの最前列に提示して、今では見事に人々に受け入れられている。
ペットと人というメンタルな側面だけでなく、消費、さらに物質や空間への深い思いがあってこそ、結果として美しい魅力的なショップを誕生させているんだろう。
振り返ってM&Mにそんな見事な調和をもったストーリーが描けるか。リサイクルやハンドメードが新品の商品とコーディネートされ、買うだけでなく同時に自分の物を捨てずに再び活かせる場所。しかもそれを流通の最前線で実現し、多くの人々に愛されるショップになる。
見上げればそびえるように高い山ではあるけど、まあ焦っても仕方がない、今できることから一歩づつやるしか近道などない。
落ち着かない気持ちのときは海まで歩く。
M&Mは今、いろんな仕事が同時進行中。
と言えば聞こえはいいが、実際は自分達の努力が実を結ぶのかあずかり知らない仕事もある。時々心が折れそうになる。
でもこれは今のM&Mの充実した勢いなのだと自分に言い聞かせ、負のエネルギーが自分の弱さをさらけ出すのを必死で押さえる。
博多湾の波打ち際で裸足になった。
ほとんど初夏といっていい青空。
滑らかな砂浜に落ちた貝殻が陽光に反射して美しい。
それにしても、どうしてこうジタバタするのだろう。
ショップはますます忙しくなってきた。
「人よりも空、語よりも黙。」
市民図書館で借りた夏目漱石の本にあった言葉。
口数の多い今の自分に言い聞かせる。
明日27日(金)10:20AM頃よりTNC テレビ西日本の「ももち浜ストア」でM&Mが紹介されます。番組が見れる環境の方はぜひご覧ください。
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TVに限らずM&Mの個性を、マス媒体で紹介してもらうのは本当に難しいと思う。M&Mの場合、単なるリサイクルショップとして紹介してしまえばそれが一番時間節約でテレビ的には効率がいいけど、実際M&Mの顧客さんが抱いている印象は、たぶんというか、かなり違うはず。まあ仕方ないけど。
時々思うのは「TSUTAYA」のこと。自分達M&Mをこの大手企業になぞらえるほど図々しくもないけど、やってる事の中身はちょっと似てると思う。つまり、
M&Mが基本的にやろうとしているのはこの「TSUTAYA」のようにかつてなかった二つをくっつけるアンチカテゴリーショップ。
でもステレオタイプじゃないからこそ何をやってるんですかと、興味も持ってもらえるのだろうし、それでいつかこんなのありだよねともっと多くの人に認めてもらえればそれでいいのかもしれない。
祭のころはいみじうをかし。木々のこの葉、まだ繁うはなうて、わかやかに青みたるに、霞も霧もへだてぬ空の景色の、何となくそぞろにをかしきに、少し曇りたる夕つかた、夜など、忍びたる杜鵑の、遠うそら耳かと覺ゆるまで、たどたどしきを聞きつけたらん、何ごこちかはせん。 (枕草子三段)
春のうららかな空を、学校の教室の窓からの景色を、ぼんやりながめていた自分を思い出す。
光の感じ方、風の見える感覚。もはや遠い昔のこと。あっという間に過ぎた日々。
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時折夢見るショップはサステイナブル社会やエココンシャスに関心のある人へ向けたコンセプトショップ。でも若者向けではなく30代から50代向けで。洋服だけじゃなく新しい考え方の旅行ガイドも売っている。
自分がおしゃれをしたり、素敵な雑貨を買ったつもりが社会に都合よかったりするといい。